教育理念

本学アントレプレナーシップ専攻は、「アントレプレナーシップ(企業家精神)」をベンチャー起業といった狭い意味に限定せず、既存企業内における新規事業開発や企業・自治体等の組織改革など広く「革新」を実行しうる意識と能力ととらえ、この意識と能力に溢れたMBAホルダーを育成することを目指します。


大学院商学研究科の沿革

本学大学院は、昭和46年度に商学研究科経営管理専攻(修士課程入学定員20名)として設置されました。

平成3年度から、研究者養成のみならず高度専門職業人養成のために、社会人特別選抜及び昼夜開講制を実施しました。平成9年度には全国の国立大学に先駆けて「札幌サテライト」を札幌市中心部のビルに開設、平成10年度より、社会人が実務において抱える諸課題について直接アプローチし、具体的な問題解決能力を開発するための特別プログラムとして「課題解決型総合指導制」を導入し、より実務的な講義を展開してきました。


MBA授与大学院の設置

従来の「研究者養成機能」を重視する大学院では、学生は特定の研究テーマに関して特定の指導教官のもとで指導を受け、修士論文を書き上げることが教育の中心となります。他方、特に社会人学生が期待する「高度専門職業人養成機能」を重視する大学院では、特定の研究テーマを追求することよりは、幅広い専門知識を身に付け、それらを実践に活かすことのできる能力の育成が中心となり、研究指導よりは体系的カリキュラム、修士論文の作成よりは実践的な授業運営が要請され、両者の機能を同一のカリキュラムで担うことは困難となってきていました。

本学ではこうした課題を克服するために、「研究者養成機能」と「高度専門職業人養成機能」とを分離し、またそれぞれの機能にふさわしいカリキュラムと教育研究組織を整備するために、経営管理専攻を2専攻に改組することを計画しました。すなわちアントレプレナーシップ専攻は、「高度専門職業人養成」にふさわしいカリキュラム、授業内容及び教育体制を整備し、社会人学生を中心に受け入れ、既存の経営管理専攻は現代商学専攻とし、テーマ研究に基づいた修士論文完成を重視する「研究者養成機能」を担い、アカデミックなテーマ研究を目的とする社会人も受け入れることとしました。


北海道におけるMBAの意義

本学が位置する北海道は、我が国経済が抱える諸問題が特に顕著に現れている地域であり、北海道拓殖銀行倒産以来、北海道経済を活性化することが最優先課題となっていますが、その処方箋の一つがベンチャー企業の育成、既存企業、特に建設業の新規事業開発、そして自治体を含めた組織改革です。

アントレプレナーシップMBA教育にとって北海道は生きたケースであるとともに、もっとも強くそれを必要としている地域でもあります。北海道には、アントレプレナーシップと共通するフロンティア・スピリット(開拓者精神)が今だ息づいており、本学はアントレプレナーシップMBA教育に最適の機関と言えます。